天使と悪魔

映画｢天使と悪魔」のDVDを見ながら書いてるんですが、
反物質を格納した容器の仕様と反物質が何か気になって話が全く頭に入ってきません。

電池が切れたら電磁石が止まって、反物質が落下してケースを構成する物質と対消滅して街が吹っ飛ぶのだそう。

LHCから盗み出された反物質はそもそも何か。
エネルギーの起源とかいう発言があった。質量（＝エネルギー）の源たるヒッグスを指しているの？さてどっからつっこんだものか・・・・

LHCみたいな超大がかりな装置をわざわざ作らないとヒッグスができない理由とか考えたことないんでしょうか？いや、容器と対消滅するから、反陽子とか陽電子じゃないとだめか。そんな本当の反物質て安定に作られてるんでしたっけ。

容器は真空にひかれているのか？
現在の技術が達成できる真空度わかってるの？
空気中の物質と反物質で対消滅しちゃうんだよ？

そこまで危険なものを補完するケースとしてはあまりにもリスクマネージメントがなっていない。２重３重のファイルセーフが装備されていて当然なのに。
バッテリー替えたら２４時間持つってなに？
バッテリーの切り替えの瞬間はどうなってんの？

ダヴィンチ・コードはものすごく緊迫感があったのに、
話にプレシャーを与える「反物質爆弾」の設定がアホ過ぎて全く緊迫感が持てません。
いまのところ全茶番。
これからの展開に期待。

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一応最後まで見た。

青白い光を放つ反物質。
バチッバチッと時おり放電のような挙動w。

寒いところにあったのに寿命が短くなるバッテリー。
しかも２４時間から２，３分短くなるだけ。
火薬的な爆発の後に遅れて現れる光球。
ヘリ本体は光を通さないから、爆発するまで中の光が出てこないのはわからんではないが、窓から先に光が出て然るべしでは。

さて、100gの反物質が対消滅したときに発生するエネルギーは、
E=mc^2=0.1kg*(3e8 m/s)^2 = 9e15 J = 9e22 erg.
太陽が1秒間に輻射で放出するエネルギーの１000万分の１か。うーん、ぴんとこない。
9e15 J = 2e12 kcal だから、成人男性１0億人の１日の摂取カロリーか。思ったより少ないな。
実際エネルギー源として使おうとしても、電気などに変換するなら効率10%がせいぜいだろうから、もっと減るんだな。こいつを取り合うような奪い合いにならないのでは。

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http://www.enecho.meti.go.jp/faq/electric/q03.htm
によると、日本の消費電力はだいたい1000*10万kW = 1e12 J/s.
１日だと1e12 J/s * 3600*24 s = 9e15 J。１日分発電して終わりだなあ

プロの解説があった。為になります。
http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/angles_and_demons_fact_vs_fiction/FACT.html

そしてcernも専用サイトを用意してるのか。
http://angelsanddemons.cern.ch/

陽子-反陽子の対消滅はπ中間子ができるそうで・・・
電子陽電子とは事情が異なるんだな。